2018年2月27日 当社の合併に関するお知らせ
2017年10月5日 三菱自動車株式会社と共同開発した「AIパーソナルアシスタント」が東京モーターショーに展示されます。
三菱自動車(株)プレスリリース
当社の経営理念は、以下の3つをその基本としています。
1. 進取、挑戦的であること
2. 価値を創造すること
3. 社会に役立つこと
1. 進取、挑戦的であること
当社のビジネスには、世界最先端の技術を用いて未知の領域を、切り開いていくことが要求されます。そこには自ら進んで事をなす進取の気性が必要で、当然のように立ちはだかる困難にも挑戦し、打破していく必要があります。先ずは、価値創造のために能動的に活動することが重要と考えます。
2. 価値を創造すること
これは価値を創造し、社会を変革していくことを意味しています。 当社はベンチャーです。加えて世界最高の技術を持ち、それを利用できる特典を有している稀なベンチャーです。当社はその立場を精一杯利用して、大企業では不可能なスピードと資源の集中で、価値-特に次にも述べます様に社会に役に立つ価値、社会を良い意味で変革できる価値を創造し、ビジネスに繋げていきます。
3. 社会に役立つこと
私は、社会に役立つ、受け入れられる、支持される、必要とされることが、企業が永続するのに最も必要なことだと思っています。企業として収益をあげることの重要性は当然認識していますが、そのことだけを目標にすると、近視眼的な、日々の収益保持に汲々とするようなビジネスにしかならないと思っています。
当社の目標は言葉の壁を破り、今まで言語の壁にその活躍の場を制限されていた人々に、新たな活躍の場を提供することであり、また言語の壁のために充分な意思疎通が図れなかった人々に、機械翻訳という新たな情報伝達の手段を提供し充分な相互理解を可能にすることであります。 このことは今まで誰もが為し得なかった事であり、もしこれが可能になれば、その社会的貢献は明らかであり、収益も充分に確保されると信じております。この高い理想が、当社の強い成功への動機付けになっています。
株式会社イチベル 代表取締役社長 坂元 一郎
現在、国内・国外の自動車メーカー様と共同で、人工知能を搭載したコネクテッドカーの開発をしております。対話型人工知能システムの開始点となるのが音声認識ですが、実は、走行中の車内というのは音声認識にとって非常にチャレンジャブルな環境なのです。
なぜならば、エンジン音、エアコン音など走行中の車内には多くのノイズが発生するうえ、インターネットがない環境での走行も考慮に入れなければならないためです。
そのような難しい環境のなかでも、人間にとって自然に動作する音声対話型人工知能システムを実現するために研究開発を進めております。もう少しで対話する車という未来がやってきます。
大手弁護士事務所様と共同で、専門的な契約文書を自動的に翻訳する機械翻訳システムを開発しております。
海外とのビジネスが増える一方の現在、法律事務所でも複数の言語に渡る案件が増えています。外国の企業と契約を結ぶ際には、双方の言語で資料を用意する必要があり、多忙を極める弁護士にとって大きな負担となっています。
この言語の壁をなくし、ビジネスのコアに注力できる世界を作ります。
普段のお買い物、旅行の予約、荷物発送の手配など……音声で対話することの良さは、人間が意図するところを一発で伝え実現できるところにあります。人間にとって優しいシステムと言えます。
例えば、旅行の予約をしようとして、煩雑なインターネットの画面上で、複雑な木構造のなかを彷徨い、先の見えないまま「イエス」「ノー」で答えさせられたり、冗長な説明を聞かされたあげく袋小路に入るようなこともありません。
この、人と機械が対話するという音声対話インタフェースの良さを生かすには、背景となる業務システムをグラフ型に構築する必要があります。インターフェースだけではなく業務システムの革新も始まります。
人工知能とよばれるサービスを作るためには、さまざまな要素技術が必要となります。たとえば音声認識、機械翻訳、自然言語処理、音声合成といった技術があげられます。これらの要素技術は、大量のデータを整理し学習させ目的とする知識や機能を得ることで作られます。近年、ディープラーニングと呼ばれる機械学習の手法のおかげで、これらの領域は学術的には飛躍的な進歩をとげましたが、実用の世界ではやっと端緒についたところにすぎません。
株式会社イチベルでは言葉に関わる要素技術の開発および製品化に、創業以来とりくんでまいりました。これからも「プロフェッショナルのためのAI」というテーマのもと、より人間にとって自然で使いやすい製品を開発してまいります。
株式会社イチベルでは、創業からの10年以上にわたり、国内外の一流の研究者およびベンチャーと緊密に連携を取りながら多くのプロジェクトを進めてまいりました。
その分野は多岐にわたり、10年の間に新しく名称を得た分野もあります。例えば、人工知能、自然言語理解、機械学習、Deep Learning、ロボット、高速並列処理、仮想化技術、Fintech・・・等々。多くの分野で、最先端を走る研究者およびベンチャーとのアライアンスを取り持つことが可能です。さらにアライアンス締結後も研究開発における実務をリードし成果物へと繋げる研究開発支援サービスをご提供することが可能です。
海外研究者およびベンチャーとの提携にご興味をお持ちでしたら是非ご連絡ください。
Toru Abe
代表取締役社長
1990年三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。運輸省(現国土交通省)出向、法人営業担当部門、人事部門を歴任。2002年11月株式会社エス・オー・ダブリュー設立、代表取締役就任。現在は株式会社S.O.W.ホールディングス、株式会社センスオブワンダーグループ等の代表取締役に就任し、グループとして金融・物流・通信・IT事業を中心に幅広く事業を展開。さらにグループ競争力を高めるべくAI・コンピュータサイエンスといった先端技術の応用事業を進展させている。東京大学卒。
Ichiro Sakamoto
代表取締役社長
1976年 大阪大学法学部卒業。日産自動車、山一証券ロンドン投資銀行部門を経て株式会社坂元企画を設立。日本と欧州それぞれの企業の活動支援を行う(例. F1ウイリアムズチーム日本代表)。(株)坂元企画、MSC投資事業組合の代表としてベンチャー企業への設立、支援、投資業務を行なった。その後、米国の著名IT専門ハンズオンVCであるTech Farmのアジア運営会社(Tech Farm Asia)共同創業し、さらにブレークスルーパートナーズ(株)を創業した。2006年8月に株式会社イチベルを創業し今にいたる。
社外取締役
米国カーネギーメロン大学准教授(シリコンバレー校)
2006年京都大学博士後期課程修了。音声認識、自然言語処理、機械学習を専門とする。GALE、 TransTAC、TC-STARおよびIWSLTなどの多くの音声翻訳システムの研究プロジェクトにおいて活躍した。さらに、世界初の端末完結型音声翻訳アプリJibbigoや、ツージルといった商用アプリケーションの開発もリードした。
現在はコネクテッドカーなどドライバーをアシストする自動車向けの人工知能の開発や、騒音に対して高い頑健性をもつ音声認識の開発に熱意を注いでいる。
Naoko Otani
技術担当執行役員
京都大学博士後期課程単位取得退学
学生時代、遺伝子の立体構造を予測するためにBioinformaticsと呼ばれる計算機実験の領域を専門とした。その後、生化学的なドライラボの領域を超え、科学分析機器制御システムの上市、金融系ビッグデータの解析など、チャレンジングなプロジェクトを多数リードした。さらに金融大規模基盤システム開発におけるコンサルテーション業務も多く行なった。開発マネジメントおよびビッグデータの取り扱いを得意とする。イチベルでは、開発管理やロボット等の機械制御系およびビッグデータを担当している。
Mitsuko Otani
技術担当執行役員
筑波大学大学院システム情報工学研究科博士前期課程修了(認知システムデザイン研究室)
学生時代より文書処理システムや科学分析機器制御システム等の開発に従事する。その後、企業活動データやマニュアルなどの非定型データを数理的に扱う勉強会を主催し後に企業化。主にマーケティングツールの開発やPOCにおける技術支援を行った。ARおよび日本語自然言語処理技術を用いた開発を得意とする。イチベルでは、商品開発における海外研究機関とのリエゾン業務およびプロトタイプ開発を担当している。学士(美術)、修士(工学)